捨てるのはもったいない!コーヒーかすを肥料にする方法まとめ

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目次

1. はじめに

コーヒーかすの肥料

毎日のコーヒータイム。ドリップ後に残る“コーヒーかす”、あなたはどうしていますか?
「当たり前のように捨てていた…」という方も多いかもしれませんが、実はそのコーヒーかす、植物にとって嬉しい栄養が詰まった“自然の肥料”になる素材なんです。

コーヒーかすには、窒素やカリウムなどのミネラルが含まれており、土壌改良や有機肥料としての効果が期待されています。
しかも、ご家庭で出るコーヒーかすを使えば、ゴミの削減にもつながり、エコでサステナブルな菜園ライフの一歩にもなります。

本記事では、そんなコーヒーかすを捨てずに再活用する方法として、

  • 肥料としての活用法
  • 実際の使い方のコツ
  • 使用時の注意点
    などを、初心者にもわかりやすくまとめてご紹介します。

「コーヒーかすってそんなに使えるの?」と感じている方も、読み終えるころにはきっと、今日から捨てずに再利用したくなるはずです。

2. コーヒーかすはなぜ肥料になるの?

「コーヒーかすって、そもそも何の役に立つの?」と思う方もいるかもしれません。
実は、コーヒーを淹れた後のかすには、植物の成長を助ける栄養素や、土を豊かにする有機物がたっぷりと含まれています。

具体的には、コーヒーかすには以下のような成分が含まれています:

  • 窒素(N):葉や茎の成長を促す
  • リン(P):根の発達や花・実つきに関係
  • カリウム(K):病気に強い体づくりを助ける
  • 微量ミネラル:カルシウム、マグネシウム、鉄分など

これらの栄養は、時間とともに分解され、土にゆっくりと吸収されていきます。
特に、「少しずつ効いてくる有機質肥料」としての特性があり、家庭菜園やプランター栽培でも使いやすいのが魅力です。

また、コーヒーかすには以下のような副次効果もあります:

  • 保水性アップ:細かい繊維質が水分を保持しやすくする
  • 土壌の通気性改善:混ぜ込むことでふかふかの土に近づく
  • 害虫忌避効果:コーヒーの香り成分を嫌うアリ・ナメクジなどに対する効果が報告されている例も

つまり、コーヒーかすは単なる“ゴミ”ではなく、「自然由来の土づくり素材」として活用できる立派な資源なのです。

ただし、使い方にはいくつか注意点もあります。

3. コーヒーかすの肥料としての使い方3選

コーヒーかすを肥料として使うには、そのまま土にまくだけではなく、ちょっとした工夫がポイントになります。
ここでは、手軽にできて効果も出やすい「おすすめの使い方3選」をご紹介します。

3-1. 乾燥させて土に混ぜる(最も手軽な方法)

一番シンプルなのが、コーヒーかすを乾燥させてから土に混ぜる方法です。
乾燥することでカビや悪臭を防ぎ、安心して使えるようになります。

▶ やり方
1. ドリップ後のコーヒーかすを新聞紙やザルに広げて天日干し
2. 1~2日しっかり乾かしてから、土に混ぜ込む/表面にまく
3. 肥料として使うときは、一度に大量に使わず、少量ずつ混ぜるのがコツ

・カビ防止のため、しっかり乾燥させることが大切
・酸性寄りなので、酸性を好む植物(ブルーベリー・ラベンダーなど)と相性◎
・アルカリ性を好む植物には、混ぜる量を控える or 石灰とバランスを取ると安心

3-2. コンポストや生ごみ堆肥に混ぜる

コーヒーかすは、コンポストの材料としても非常に優秀です。
発酵中の微生物のエサになりやすく、分解を助けてくれるため、生ごみや落ち葉と一緒に入れると肥料効果が高まります。

▶ やり方
1. 家庭用コンポストに、他の生ごみ(野菜くずなど)と一緒に投入
2. 米ぬかや落ち葉と組み合わせて、バランスよく混ぜる
3. 室内コンポストの場合は、においがこもらないように乾燥かすを使うと◎

・発酵を促すために、混ぜた後は空気を入れてかき混ぜる
・水分が多すぎると腐敗しやすいので、乾燥したかすを使うと安定
・発酵後は「完熟たい肥」として、さまざまな作物に使える

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3-3. ボカシ肥づくりの材料にする(本格派向け)

コーヒーかすは、自家製のボカシ肥(発酵肥料)の材料としても使えます。
発酵させることで、栄養が植物に吸収されやすい形になり、より効果的な肥料として活用可能です。

▶ やり方(例)
1. 米ぬか:油かす:コーヒーかすを3:1:1程度で混ぜる
2. 水を加えて、味噌くらいのしっとり感
3. 密閉容器 or 密封袋で2~3週間発酵させる(夏は早く進む)
4. 発酵臭が出たらOK。土に混ぜて1週間ほど寝かせてから使う

・仕込み中は温度とにおいに注意(室外推奨)
・過剰に入れると根を傷めるため、土に馴染ませてから使用するのが安全
・慣れれば、自家製有機肥料として季節ごとに活用できる

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このように、コーヒーかすは「ちょっとしたひと手間」で立派な肥料資材に変わります。
自分のライフスタイルや栽培スタイルに合わせて、まずは気軽に乾燥&土に混ぜる方法から試してみるのがおすすめです。

4. 注意点|そのまま使うのはNG?カビ・虫・酸性に注意

コーヒーかすは家庭から出る自然素材として手軽に使える一方、正しく使わないと植物や土に悪影響を及ぼすことがあります。「自然のものだから安心」と思いがちですが、注意すべきポイントを押さえておくことで、安全かつ効果的に活用することができます。

4-1. 湿ったまま使うとカビ・虫・悪臭の原因に

コーヒーを淹れた直後のかすは水分をたっぷり含んでおり、そのまま土にまくと空気が通りにくくなり、カビや腐敗の原因になります。特に室内の鉢植えやプランターでは、においに引き寄せられてコバエが発生したり、ナメクジなどの虫を呼び寄せることも。

こうしたトラブルを防ぐためには、使用前にしっかり乾燥させることが必須です。

乾燥の方法例:

  • 天日干し(新聞紙やザルに広げて1〜2日)
  • フライパンで乾煎り(香ばしい香りが出たらOK)
  • 電子レンジで水分を飛ばす(1分ずつ様子を見ながら)

乾燥させれば保存もしやすく、においも抑えられるため、ストックとしても便利です。

4-2. 過剰な使用は逆効果。まずは少量から

「自然素材=たくさん使っても大丈夫」と思いがちですが、コーヒーかすを一度に大量にまくのはNGです。分解の際に微生物が土の窒素を一時的に奪う“窒素飢餓”が起こることがあり、植物の元気がなくなってしまうこともあります。

さらに、コーヒーかすは酸性寄りなので、使いすぎると土壌のpHが偏り、作物の生育に悪影響が出ることもあります。

安全な使用量の目安:

  • プランター1つにつき、乾燥かす 大さじ1~2杯程度
  • 地植えの場合は、1株あたり 30g(軽くひと握り)前後

最初は少量から使い始め、植物の様子を見ながら調整していくのがおすすめです。

4-3. 植物ごとの“土の好み”に合わせて使い分ける

コーヒーかすの酸性傾向を活かせる植物と、そうでない植物があります。たとえば、ブルーベリーやラベンダー、ミントなど、酸性土壌を好む植物にはとてもよく合います。一方で、ホウレンソウやキャベツなど、アルカリ性の土壌を好む野菜には合わず、生育不良の原因になることも。

酸性土を好む代表的な植物:

  • ブルーベリー
  • ラベンダー
  • ミント
  • サツマイモ
  • アジサイ(品種による)

逆に、アルカリ性を好む植物には控えめにするか、石灰や草木灰と組み合わせてpHバランスを整えるなどの工夫が必要です。

4-4. においや動物被害への配慮も忘れずに

乾燥が不十分なコーヒーかすは、甘酸っぱいようなにおいが残ることがあります。そのにおいに惹かれて、コバエやナメクジだけでなく、タヌキや猫、カラスなどの小動物が近寄るケースもあります。

とくに屋外で使用する場合は、

  • 必ず乾燥させる
  • 土の表面にまかず、軽く混ぜ込む
  • 余ったかすは密閉容器で保存する

といった基本を守ることで、においや動物による被害を防ぐことができます。

5. コーヒーかす肥料のおすすめ活用例

コーヒーかすは、さまざまな植物に活用できる“万能型の自然肥料”です。ただし、使う植物によって向き不向きがあるため、効果的に活用するにはそれぞれの特性を知っておくことが大切です。

以下に、特に相性の良い植物ごとの活用例をご紹介します。

実もの野菜(トマト・ピーマン・ナスなど)

トマト

トマトやピーマン、ナスといった実をつける野菜は、栽培中に多くの栄養を必要とします。コーヒーかすに含まれる窒素やカリウムは、これらの野菜の生育に役立つため、非常に相性が良い組み合わせです。

乾燥させたコーヒーかすを株元の土に混ぜ込んだり、薄くまいてから軽く土と混ぜることで、じわじわと効いてくる自然肥料として機能します。酸性寄りの土壌を好むトマトなどには特におすすめです。

ハーブ類(ラベンダー・ミント・タイムなど)

ラベンダー

ラベンダーやミント、タイムなどのハーブ類も、コーヒーかすとの相性が良い植物です。これらは酸性寄りの土でも育ちやすく、もともと丈夫な性質を持っているため、初心者でも気軽にコーヒーかす肥料を取り入れやすい作物です。

鉢植えでも地植えでも使えますが、肥料としてはあくまで補助的に。乾燥させたかすを軽く土に混ぜる程度で、十分な効果が得られます。

果樹(ブルーベリー・フェイジョア・柑橘類など)

ブルーベリー

ブルーベリーは特に酸性土壌を好むため、コーヒーかす肥料との相性が非常に良好です。年に数回、株元の周囲に乾燥かすをすき込んでおくことで、土の酸性度を保ちながら、有機的な追肥ができます。

フェイジョアや柑橘類も、適度な有機物を好む果樹なので、少量ずつ様子を見ながら与えると効果的です。庭植えの果樹なら、コーヒーかすを“土づくりの一部”として取り入れてもよいでしょう。

花木・観葉植物(バラ・アジサイ・鉢植え植物など)

バラ

バラやアジサイなどの花木、室内外の観葉植物にコーヒーかすを使う場合は、特に使用量に気をつける必要があります。多すぎると根を傷める可能性があるため、乾燥したかすを少量、鉢の縁に沿ってまくか、土に薄く混ぜる程度にとどめましょう。

アジサイは品種によっては酸性土壌で花の色が変わるため、土壌pHの調整を目的に使うのもひとつの方法です。

害虫対策としての活用(補助的に)

コーヒーかすには、アリやナメクジなど一部の害虫が嫌う成分が含まれているとされており、虫除けとして活用されることもあります。植物の周囲に乾燥かすをうっすら撒いておくことで、被害が軽減するケースもあります。

ただし、この効果は環境や虫の種類によって差が大きいため、防虫剤の代わりとして過信するのではなく、“補助的な対策”として使うのが現実的です。

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6. まとめ|“ちょっとした工夫”でゴミが栄養に変わる

毎日のように出るコーヒーかす。これまで何気なく捨てていたものが、ほんの少しの工夫で植物の栄養になり、家庭菜園やガーデニングに役立つ資源へと変わる。
そんな手軽でサステナブルな方法があるなら、ぜひ取り入れてみたくなりますよね。

コーヒーかすには植物の生育に必要な栄養素が含まれており、乾燥させて少量ずつ使えば、土づくりや肥料の代わりとして活用することができます。
また、使い方によってはコンポストやボカシ肥の材料にもなり、ゴミを減らしながら家庭の循環型栽培に貢献できるのも大きな魅力です。

もちろん、注意点もあります。湿ったまま使えばカビや虫の原因になりますし、使いすぎると土壌バランスを崩すこともあります。
けれど、乾燥・少量・使い分けの3つさえ意識しておけば、コーヒーかすはとても扱いやすく、初心者でも取り入れやすい自然素材のひとつです。

「ちょっと試してみようかな」
そんな軽い気持ちで始めてみることが、植物にも環境にも優しい小さな一歩になります。
ぜひ、明日からのコーヒー時間を、植物への贈り物にも変えてみてください。

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