1. はじめに

「イチゴって育ててみたいけど、なんだか手がかかりそう…」
「忙しくて毎日お世話はできないけど、家庭菜園にはちょっと憧れる」
そんな方にぜひ知ってほしいのが、“ほったらかし栽培”でも楽しめるイチゴの育て方です。
実はイチゴは、品種や育て方を工夫すれば、驚くほど手間をかけずに栽培できる果物。
最初の準備さえしっかりすれば、日々の水やりや肥料も最小限でOK。
特に、庭やプランターで育てる場合は、「植えて放置していたら実がなった!」という声も珍しくありません。
この記事では、そんな「放置でも育つイチゴ栽培」のポイントを、初心者にもわかりやすく丁寧に解説します。
おすすめの品種、育て方のステップ、気をつけたい注意点などを知れば、あなたも無理なく、おいしい自家製イチゴが育てられるはず。
この春、気軽に始められる“ほったらかしイチゴ栽培”、ぜひチャレンジしてみませんか?
2. イチゴは本当に「ほったらかし」で育つの?
「イチゴって、毎日水やりして、肥料を与えて、ランナー(つる)も切って…って手間がかかるイメージ」
そんなイメージを持っている方も多いかもしれません。
結論から言うと、完全な“放置”は難しいものの、ちょっとしたポイントさえ押さえれば“ほぼ放置”で育てることは十分可能です。
特に、以下のような条件をそろえることで、手間を最小限に抑えたイチゴ栽培が実現できます。
◆ 地植えや大きめプランターでのびのび育てる
イチゴは浅く広がる根を持っており、ある程度のスペースと水分を確保できれば安定して育ちます。
庭や畑の地植えはもちろん、深さ20〜30cmほどのプランターでもOK。水切れしにくい場所を選ぶことで、頻繁な水やりも不要になります。

◆ 四季なりや丈夫な品種を選ぶ
放置栽培に向いているのは、病気に強く、育てやすい品種。
四季なりイチゴのように、春から秋まで長く実をつけるタイプや、寒さに強い「宝交早生(ほうこうわせ)」などを選べば、環境の変化にも強く、少ない手入れで育ちます。

◆ 実がなるまでの管理は意外と少ない
イチゴは、一度苗を植えてしまえば、日当たりと水はけの良い場所に置いておくだけでも育ちます。
植えつけ直後に軽く水をやったら、その後は雨頼みでも十分な地域もありますし、乾燥にさえ気をつければほぼ放任でも大丈夫。
ランナー(つる)を放置すれば、自然に株が増えるというメリットもあります。
ただし、「完全放置=何も気にしない」ではなく、
✔ 最初の植え付け準備
✔ たまの水やり
✔ 雑草や害虫の様子を見る程度のチェック
など、“ちょっとした見守り”があると成功率がグンと高まります。
これらの最低限のポイントさえ押さえておけば、イチゴはとても育てやすく、初心者にも向いている果物です。
3. ほったらかし栽培に向いているイチゴの品種
イチゴにはさまざまな品種がありますが、「ほったらかしでも育てたい」と思うなら、育てやすくて丈夫な品種選びがとても重要です。
病気に強く、ランナー(つる)でどんどん増えるような品種を選べば、手間をかけなくても毎年イチゴを楽しむことができます。
ここでは、放置栽培に特に向いているおすすめ品種を3つご紹介します。
① 宝交早生(ほうこうわせ)

「家庭菜園向けの定番品種」として知られているのが宝交早生。
病気に強く、寒さにも耐える丈夫な品種で、初心者でも失敗しにくいのが特徴です。
実がやわらかく、甘みの中にほどよい酸味がある味わいで、ジャムやおやつにもぴったり。
ランナーもよく伸びて自然に増えるため、一度植えると翌年以降も株が広がって育ちます。

② 章姫(あきひめ)

甘みが強く、酸味が控えめな章姫は、そのまま生食するのに向いた人気品種です。
果実が大きく収穫量も多いため、家庭菜園でも「収穫の楽しさ」を味わいやすいのが魅力。
やや寒さには弱い傾向がありますが、温暖な地域やプランター栽培で日当たりの良い場所なら問題なく育ちます。
また、植えっぱなしでも比較的安定して実をつけてくれるので、放置栽培にも向いています。
③ 四季なりイチゴ(エラン・夏姫など)

春だけでなく、夏〜秋にも実をつける四季なりイチゴは、育てる楽しみが長く続くのが特徴です。
中でも「エラン」や「夏姫」は、育てやすく、病気にも比較的強いので、初心者にも人気です。
四季なりはランナーを出す力が控えめな代わりに、苗1株から長期間収穫できるという利点があります。
「広げて増やす」より「ひと株を長く楽しみたい」という人にぴったりの品種です。
イチゴは品種ごとに味・育ち方・手間のかかり方が異なるため、自分のライフスタイルや育てる環境に合ったものを選ぶことが成功のカギになります。
4. 初心者向け!ほったらかしイチゴ栽培の始め方
イチゴを「ほぼ放置」で育てるために大切なのは、最初の準備をしっかりしておくこと。
ここさえ押さえておけば、あとは自然の力にまかせて、ラクにイチゴを育てることができます。
以下の5つのステップで、初心者でも簡単にイチゴ栽培を始められます!
まずは育てる場所を決めましょう。
- 庭や畑の地植え:水やりの手間が少なく、放置栽培に最も向いています。
- プランターやベランダ:日当たりと風通しの良い場所ならOK。マンションのベランダでも育てられます。
いずれの場合も、1日4〜5時間以上日が当たる場所が理想です。特に午前中に日が差す場所がおすすめです。
土づくりがしっかりしていれば、追肥や手入れを大幅に減らすことができます。
家庭菜園初心者には、「野菜・果物用の培養土」など市販の土でOK。通気性と排水性に優れた土を使いましょう。
地植えの場合は、土を耕して堆肥や腐葉土を混ぜておくと理想的です。
苗の植え付けに適しているのは、10月〜11月頃の秋。寒さに当たることで花芽がつき、春にしっかり実をつけてくれます。
- 株間は20〜30cmほどあけて植える
- 株元(クラウン部分)が埋まらないように注意(腐敗防止)
- プランターの場合、深さ20cm以上のものが理想
植え付け後はたっぷり水をあげて、根を安定させましょう。あとは日なたに置いておくだけでOK!
イチゴは水を好みますが、冬〜春は成長がゆっくりなので、水やりは控えめでOK。
- 地植えなら、雨にまかせて水やり不要なことも
- プランターは、土の表面が乾いたらたっぷりと(週1〜2回程度)
肥料も最初に混ぜ込んだもので十分。追肥は花が咲く時期(3〜4月頃)に液肥を少量与える程度で大丈夫です。
イチゴは「ランナー」と呼ばれるつるを伸ばして、子株をどんどん増やします。
放っておけば自然に根付き、翌年には新しい株として育ちます。この“勝手に増える”性質こそ、放置栽培に向いている理由のひとつです。
ただし、プランター栽培でスペースに限りがある場合は、伸びすぎたランナーをカットして整えると◎。
以上の準備をしておけば、あとは日々の簡単な見守りだけでイチゴはすくすく育ちます。
水やりの頻度も少なく、病害虫もそれほど出ないため、忙しい方でも手軽に栽培が続けられるはずです。
5. ほったらかし栽培の注意点
イチゴは丈夫で育てやすい植物ですが、「ほったらかしでOK」とはいっても、“完全放置”にしてしまうとトラブルが起きることもあります。
ここでは、初心者でも気軽にできる範囲で注意しておきたいポイントをいくつかご紹介します。
5-1. 水切れと過湿には要注意
イチゴは乾燥にもジメジメにも弱い植物です。
地植えなら雨まかせでも大丈夫なことが多いですが、プランター栽培ではとくに「水切れ」に注意しましょう。
逆に、水をやりすぎて常に湿っている状態が続くと、根腐れを起こしてしまいます。
→ 「土の表面がしっかり乾いたらたっぷり水やり」が基本です。
5-2. 雑草やランナーの“暴走”に注意
庭や地植えで栽培する場合、雑草が生えてくるとイチゴの成長を妨げたり、病害虫の温床になることも。
また、ランナー(つる)をそのまま放っておくと、あっという間に広がってぐちゃぐちゃになってしまうことがあります。
放置栽培でも、月に1回くらいは雑草取り&軽い整理をしておくと、イチゴの株も元気に育ちます。
5-3. 害虫・鳥害にはシンプルな対策を
冬〜春は虫が少ない季節ですが、イチゴの実がつき始めると、アブラムシやナメクジ、鳥の被害が出ることも。
完全放置では防げないこともあるので、以下のような簡易的な対策を取り入れるのがおすすめです。
- アブラムシ → 見つけたら手で取り除く/牛乳スプレー
- ナメクジ → ビールトラップやナメクジ忌避剤を置く
- 鳥 → 防鳥ネットやキラキラ素材のテープを設置
これらは一度設置しておけばそのまま活用できるので、手間をかけずに被害を防ぐことができます。

5-4. 実ができたら収穫タイミングを見逃さない
イチゴは実が熟すと一気に色づき、完熟になると柔らかくなります。
「今日か明日か」と迷っているうちに傷んでしまうこともあるので、赤く色づいたら早めの収穫を心がけましょう。
放置栽培でありがちなのが、せっかく実ったイチゴが「収穫しそびれて腐ってしまった」パターン。
週1回でもチェックする習慣をつけておけば安心です。

放置と“ほどよい見守り”のバランスが大切
放置栽培の魅力は、「がんばらなくても育つこと」ですが、
“ちょっとだけ気にかけてあげる”ことが成功の秘訣です。
イチゴはとても応えてくれる植物。少し手をかけるだけで、甘くて可愛い実をたくさんつけてくれます。
6. まとめ
「イチゴは育てるのが難しそう…」「手間がかかるなら無理かも」――そんなふうに感じていた方も、
この記事を読んで、少しの工夫で“ほぼ放置”でも育てられることに驚かれたのではないでしょうか。
丈夫な品種を選び、日当たりの良い場所に植え、土と水だけしっかり整えておけば、
あとは自然の力でゆっくり育ってくれるのがイチゴの魅力です。
たまに様子を見て、雑草を取ったり、水をあげたりするだけ。
そんな“ゆるいお世話”でも、春には真っ赤な実を収穫できる感動が待っています。
家庭菜園が初めての方にもぴったりなイチゴ栽培。
ぜひこの春、気軽な「ほったらかしイチゴ栽培」をはじめて、
自分の手で育てた甘くてかわいいイチゴを味わってみてくださいね!