1. はじめに

家庭菜園に興味はあるけれど、「手間がかかりそう」「すぐ枯らしてしまいそう」と感じて、なかなか始められない…そんな方も多いのではないでしょうか?
確かに、野菜によってはこまめな水やりや肥料、植え替えなどが必要なものもあります。でも実は、一度植えるだけで毎年収穫できる“コスパ最強”の野菜もたくさんあるんです。
こうした野菜は「多年性野菜」と呼ばれ、植えっぱなしでOK、年を重ねるごとに株が育ち、収穫量が増えていくという頼もしい存在。特に、庭や畑の一角にスペースがある方や、手間をかけずに長く家庭菜園を楽しみたい人にとっては、まさに理想のパートナーです。
この記事では、そんな「一度植えると毎年収穫できる野菜」の中でも、育てやすくて実用性も高い、おすすめの10種類をご紹介します。
さらに、上手に育てるコツやプランターでの栽培のポイントも解説していきますので、「これなら私にもできそう」と思えるヒントがきっと見つかるはずです。
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2. 一度植えると毎年収穫できる野菜とは?
スーパーで買う野菜の多くは、一年で植え付けから収穫までを終える「一年草」の野菜がほとんどです。トマトやキュウリ、ナスなどのいわゆる“夏野菜”はその代表ですが、実は家庭菜園の世界には、一度植えれば毎年勝手に芽を出して育ち、何年も収穫できる野菜が存在します。
こうした野菜は「多年性野菜」や「宿根草(しゅっこんそう)」「球根植物」などと呼ばれ、地上部は冬に枯れても、地下に残った根や芽から毎年再生するタイプの植物です。中には、放っておいても自然に増えていくものもあり、「手がかからない」「コスパが良い」と家庭菜園愛好者から注目されています。
また、「野菜」という分類にこだわらず、山菜や香味野菜、ハーブなども多年性のものが多く、実は意外な種類が“毎年収穫OK”な存在だったりします。たとえば、ミョウガやワケギ、ニラ、シソなどは、すでに料理に使っている方も多いのではないでしょうか。
これらの野菜は、一度植えておけば、翌年以降も植え直す必要がなく、育て方も比較的かんたん。むしろ植えっぱなしで放っておいたほうが元気に育つこともあるほどです。
「毎年苗を買って植えるのはちょっと大変…」という方こそ、こうした“植えっぱなしOK”の野菜を選ぶことで、家庭菜園のハードルがぐっと下がるはずです。
3. コスパ最強!植えっぱなしで毎年楽しめる野菜10選
ここでは、一度植えたら毎年収穫が楽しめる“植えっぱなし野菜”を10種類ピックアップしてご紹介します。どれも管理が比較的ラクで、初心者にもおすすめのものばかりです。
①アスパラガス

収穫時期:春(4〜6月ごろ)
多年性野菜の代表格で、一度植えると10年以上収穫が続くこともある超ロングラン野菜。植え付けから初収穫までには2〜3年かかりますが、根がしっかり育てば毎春芽を出し、太くて甘みのあるアスパラが収穫できます。最初の手間さえかければ、後は放任でもOKな優等生です。
②ミョウガ

収穫時期:夏〜秋(7〜9月ごろ)
風味豊かな香味野菜として人気のミョウガも、植えっぱなしで毎年楽しめる野菜です。地下茎でどんどん増えるので、広がりすぎを防ぐためにもコンテナ栽培が向いています。日陰でも育つ数少ない野菜のひとつで、庭のスペース活用にもぴったりです。
③ニラ

収穫時期:春〜秋(年に2〜3回カット収穫可)
非常に生命力が強く、一度植えると毎年繰り返し収穫できる万能野菜。葉が伸びたら株元から刈り取るだけで、また新しい芽が伸びてきます。病気にも強く、初心者でも簡単に収穫できるのが魅力。炒め物や餃子の具など、家庭料理での出番も多い野菜です。
④ワケギ(分けつネギ)

収穫時期:春と秋の年2回
ネギとタマネギの中間のような野菜で、種球を植えておくだけで毎年分球して増えていきます。ネギより柔らかくて香りもまろやか。葉の部分を必要なぶんだけカットして使えるので、必要な分だけ“とりたて”を味わえるのが醍醐味です。
⑤シソ(大葉)

収穫時期:夏〜秋(6〜10月)※実質“こぼれ種”で毎年育つ
本来は一年草ですが、こぼれ種で自然に発芽することが多いため、毎年勝手に育つ野菜の代表格とも言えます。日当たりと水はけの良い場所に植えておけば、特別な世話をしなくても毎年楽しめることがほとんど。香りが良く、薬味として重宝します。
⑥フキ

収穫時期:春(3〜5月)/葉柄、6〜7月に花芽の「ふきのとう」も
フキは地下茎で増えていく多年草で、一度植えると毎年収穫できる山菜のひとつです。庭の半日陰や湿った場所を好み、放っておいてもどんどん広がります。フキのとうも春先の風味豊かなごちそうとして楽しめるため、春が待ち遠しくなる野菜です。
⑦ウド

収穫時期:春(3〜5月)
和食でおなじみの山菜、ウドも実は植えっぱなしで楽しめる多年草です。根株を一度植えておけば、毎年春に柔らかい新芽を掘り取ることができます。自然の風味が強く、家庭で楽しめる“山菜育て”として人気。少し広めのスペースがある庭向きです。
⑧セリ

収穫時期:春〜秋(地域により変動)
湿った場所や水辺に自生することでも知られるセリは、繁殖力が強く、地植えでもプランターでもぐんぐん育ちます。特に春先は新芽が柔らかく、おひたしや鍋物に使える香味野菜として重宝します。やや管理が必要ですが、株分けでどんどん増やせます。
⑨タラの芽

収穫時期:春(3〜4月)
山菜の王様と呼ばれるタラの芽も、実は家庭で育てられる植物です。苗木を植えておけば毎年春に新芽が出てきて、天ぷらなどで人気の旬の味覚が味わえます。ただし、成長するとトゲが出るので、植える場所は選ぶ必要があります(庭向き)。
⑩ルバーブ

収穫時期:春〜秋(5〜10月)※寒冷地向き
あまり聞きなれないかもしれませんが、ルバーブは茎を煮てジャムやお菓子に使える、寒冷地に強い多年性野菜です。植え付け後は毎年株が大きくなり、茎を切ってもまた再生。酸味が特徴で、料理好きの方に人気があります。
4. 毎年収穫できる野菜をうまく育てるためのコツ
一度植えたら毎年収穫できる多年性野菜は、確かに“手間が少なくてラク”な存在ですが、より長く・元気に育て続けるにはちょっとした工夫やメンテナンスも大切です。
ここでは、植えっぱなし野菜を健やかに保つための基本的な育て方のコツをご紹介します。
4-1. 土づくりは最初が勝負!しっかりと整えてから植える
多年性野菜は、一度植えると同じ場所で何年も育てることになるため、最初の土づくりがとても重要です。
しっかり耕して、有機肥料や腐葉土を混ぜ込み、排水性と保水性のバランスを整えておきましょう。
元気な根を育てることが、毎年の収穫量につながります。
4-2. 肥料は「控えめに、でも継続的に」
植えっぱなしの野菜とはいえ、栄養が不足すれば株は徐々に弱っていきます。
毎年の収穫後や春の芽吹き前に、少量の追肥(緩効性肥料や堆肥など)を与えることで、株の体力が維持できます。
ただし与えすぎは逆効果になることもあるため、控えめを意識しましょう。株の様子を見ながら、必要に応じて調整するのがポイントです。
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4-3. 掘り返し・移植はできるだけ避ける
多年性の野菜は、根を張った場所に定着して育つため、むやみに掘り返すのはNG。
根を傷めてしまうと、次の年に芽が出なくなることもあります。雑草取りや土寄せの際は、根を傷つけないようにやさしく行いましょう。
どうしても移植が必要な場合は、休眠期(冬など)に行うのがベストタイミングです。
4-4. 収穫後の「切り戻し」で株をリフレッシュ
収穫後に放置せず、地上部の枯れた部分をカットする「切り戻し」を行うことで、株のリフレッシュになります。
特にアスパラガスやニラ、フキなどは、毎年の収穫後に適切な手入れをすることで、より太く・丈夫な芽が出やすくなります。
4-5. 病害虫には“自然に寄り添う対策”を
多年性野菜は農薬を使わずに育てやすい反面、病害虫が毎年同じ場所に出ることもあります。
防虫ネットを使う、株の風通しを良くする、混植(他の植物と一緒に植える)などの自然な対策を意識すると、長く健康な状態を保てます。
また、株元にワラやマルチを敷くことで、乾燥・雑草・寒さからも守ることができます。

こうしたちょっとしたメンテナンスを加えるだけで、“植えっぱなしでも、毎年元気に育つ”環境がぐんと整います。
次の章では、こうした多年性野菜がプランターでも育てられるのか?について解説していきます。
スペースに限りがある方は、ぜひ参考にしてみてください。
5. プランターでもいける?家庭菜園での育て方のポイント
「多年性の野菜って、畑や庭がないと難しいのでは?」
そんなイメージを持っている方も多いかもしれませんが、実はプランターでも十分育てられる種類がたくさんあります。
コンパクトなスペースで始められて、毎年収穫が楽しめるなら、これはかなりコスパの良い家庭菜園のかたちです。
ここでは、プランター向きの多年性野菜の選び方と育て方のコツをご紹介します。
5-1. プランター栽培に向いている多年性野菜は?
以下のような野菜は、根の張り方や株のサイズが比較的コンパクトで、限られたスペースでも栽培がしやすいのが特長です。
- シソ(大葉):こぼれ種で毎年育ち、ベランダ菜園の定番。
- ニラ:株が小さくまとまり、刈っても繰り返し伸びる。
- ワケギ:種球で増え、収穫と再生を繰り返せる。
- ミョウガ:やや深めのプランターが必要だが、日陰でもOK。
- ルバーブ・セリ:やや大きめの鉢で育てれば対応可能。
アスパラガスやフキなど深く根を張るものは、60cm以上の深型プランターや大型鉢が必要ですが、不可能ではありません。スペースと相談しながら選びましょう。

5-2. プランター栽培で押さえておきたいポイント
① プランターは「深さ・排水性・通気性」で選ぶ
根がしっかり張れるように、最低でも深さ25〜30cm以上のプランターを選びましょう。材質はプラスチックでもOKですが、底に鉢底石を敷いて水はけを良くするのがポイントです。
② 土は市販の「野菜用培養土」でOK
長く植えっぱなしにするので、最初から栄養バランスが整っている培養土がおすすめ。途中での土のリフレッシュや追肥も忘れずに。
③ 日当たりと風通しを確保する
ベランダなどに置く場合は、なるべく日当たりの良い場所を選びましょう。風通しが悪いと病害虫がつきやすくなるため、定期的に株の混み合いを解消するのも大切です。
④ 冬越しの工夫で「翌年も元気」に
多年性の野菜は、冬の間は地上部が枯れて休眠に入るものが多いです。
寒冷地では、根を保護するためにプランターにマルチング(敷きワラやバークチップ)をして凍結を防ぐと安心です。
広い庭や畑がなくても、小さなスペースで毎年の収穫を楽しめるのが、多年性野菜の魅力です。
むしろプランター栽培のほうが管理がしやすく、水やり・虫チェック・収穫までがコンパクトに完結するという利点もあります。
まずは1種類から、試してみてはいかがでしょうか?
6. まとめ|手間をかけずに、長く楽しむ家庭菜園を
家庭菜園というと、「毎年苗を買って、植えて、手入れして…」という手間を想像して、なかなか始められない方も多いかもしれません。
ですが、今回ご紹介したように、一度植えるだけで毎年収穫できる多年性の野菜を選べば、ぐっとハードルは下がります。
アスパラガスやミョウガ、ニラ、シソなどは、手間がかからず、毎年自然と芽を出してくれる頼もしい存在。「植えっぱなし」でも育つ野菜は、忙しい人や初心者にこそぴったりの選択肢です。
また、プランターでも育てられる種類も多く、庭がなくても家庭菜園を楽しむことができます。
家庭菜園は、ただ食材を育てるだけでなく、季節の移り変わりを感じたり、植物の力強さに元気をもらえたりする“ちいさな豊かさ”を届けてくれる存在です。
まずは気になる野菜をひとつだけ、気軽に育ててみませんか?
「毎年収穫できるって、やっぱり嬉しい」――そんな実感を、ぜひご自身の手で味わってみてください。