バジルは手間いらず?ベランダでもできる“ほったらかし家庭菜園”のススメ

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目次

1. はじめに

バジル

「家庭菜園に興味はあるけど、毎日お世話するのは正直ムリかも…」
そんな風に感じている方にこそおすすめなのが、“バジル”を育てる家庭菜園です。

バジルは、香りがよくて料理にも使いやすいだけでなく、水やりを忘れてもすぐには枯れず、日当たりさえあればすくすく育ってくれる、とても手間のかからないハーブ
だからこそ、「ほったらかし家庭菜園」の入り口としてぴったりな存在なんです。

しかも、バジルはベランダやプランターでも気軽に育てられて、育った分だけ収穫すれば、スーパーで買わなくても済むように。
ちょっとした節約にもなりますし、なにより自分で育てた香り高いバジルを料理に使える喜びは格別です。

この記事では、バジルがなぜ“ほったらかし”でも育てられるのか、その理由や栽培ステップ、ベランダでの育て方のコツまで、初心者向けにやさしく解説していきます。
「ちゃんとやらなくても育つ」からこそ、続けやすい。そんなバジル栽培の魅力を、一緒にのぞいてみませんか?

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2. バジルってどんな植物?なぜ“ほったらかし”に向いてるの?

バジルは、シソ科の一年草で、温かい気候を好む南国生まれのハーブです。
イタリア料理などでよく使われる香り高い葉は、パスタやサラダ、スープなどさまざまな料理に活躍してくれます。

そんなバジルが、ほったらかし家庭菜園に向いている理由は、なんといっても育てやすさと丈夫さ
強い日差しにもよく耐え、乾燥にも比較的強いため、毎日水をあげなくても元気に育ちます。

また、病害虫の被害も少なく、特別な農薬や薬剤を使う必要がないのも嬉しいポイント。
「何日か放っておいたらぐんぐん大きくなっていた!」という声もよく聞かれるほど、生命力があり、育ちのよさが目に見えて実感できる植物です。

さらに、葉を摘むと脇芽が伸びてくる性質があるため、収穫しながら自然と株が大きく育っていくのもバジルの魅力のひとつ。
「少しだけ育ててみたい」「料理に使えるくらいあればいい」という人にとっては、まさに理想的な存在です。

つまりバジルは、「こまめに世話できないけど、家庭菜園を楽しみたい」という方にぴったりの、手間いらずで結果が出るハーブなのです。

3. ベランダでもできる!バジルの栽培ステップ

バジルは「家庭菜園初心者でも育てやすい」と言われる理由のひとつが、その手軽な育て方。
ここでは、ベランダなどの限られたスペースでもできる基本の5ステップをご紹介します。

STEP
育てる場所と鉢を選ぶ

まずは日当たりの良い場所を探しましょう。
バジルは太陽の光が大好きなので、1日に4時間以上日が当たる場所が理想です。
鉢やプランターは、直径20cm前後(6〜8号サイズ)のものがひと株にちょうどよく、底に水抜き穴があるタイプを選びましょう。

STEP
土と苗(または種)を準備する

初心者の方には、苗から育てる方法がおすすめです。
ホームセンターや園芸店で100〜200円ほどで手に入ります。

土は、「元肥入りの野菜・ハーブ用培養土」を選べばOK。
あらかじめ肥料が入っているので、最初の1ヶ月ほどは追肥も必要ありません。

STEP
植え付けをする

ポットから苗をそっと取り出し、根を崩さずにそのまま土に植えます。
深さは、苗が植わっていたポットの土と同じくらいが目安。植えたあとは鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水をあげてください。

STEP
お世話は“水やり中心”でOK

バジルは、土が乾いたらたっぷり水をあげるだけで大丈夫。
毎日決まった時間に水をやる必要はなく、指で土を触って表面が乾いていたら水やりのサインです。
また、風通しのよい場所に置くことで、病害虫もつきにくくなります。

STEP
収穫しながら育てる

バジルの草丈が20cmくらいになったら収穫のタイミング。
葉の先端部分をハサミでカットすると、そのすぐ下の脇芽が伸びてさらに枝分かれして育っていきます。

「摘む → 育つ → また摘む」のサイクルができると、秋頃まで繰り返し収穫できます。
使いきれないときは冷凍やオイル漬けにして保存するのもおすすめです。

以上のステップをおさえれば、ほったらかしでもぐんぐん育って、しっかり使えるバジル生活のスタートはもうすぐです!

4. もっとラクに育てるためのちょっとしたコツ

バジルはもともと育てやすいハーブですが、ちょっとした工夫を取り入れるだけで、さらに手間なく、ほったらかしに近いスタイルで楽しめるようになります。
ここでは、特に初心者や忙しい方におすすめの“ラク育てポイント”をまとめました。

4-1. マルチングで水やり回数を減らす

バジルを鉢植えやプランターで育てると、土が乾きやすく、夏場はとくに水やりの頻度が多くなりがち。
そんなときに便利なのが「マルチング」という方法です。これは、土の表面をワラやウッドチップ、バーク、もみ殻などで覆うことで、水分の蒸発を防いでくれる効果があります。

マルチングをすることで、水やりの頻度が自然と減り、土の温度も安定しやすくなるため、バジルが健康に育ちやすくなります。
見た目もナチュラルでおしゃれになるので、ベランダ栽培の雰囲気づくりにも◎。手間を減らしつつ、育てる環境を整えるおすすめの工夫です。

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4-2. 追肥は月に1回でOK

バジルはあまり肥料を必要としない植物ですが、育ってくると葉の色が薄くなったり、元気がなくなったりすることがあります。
そんなときは、月に1回程度、液体肥料を与えるだけで十分。過度に栄養を与えすぎると、逆に風味が落ちたり、葉が硬くなってしまうこともあるため注意が必要です。

元肥入りの培養土を使っていれば、植え付けから1ヶ月くらいは追肥なしでも問題なく育ちます。
それ以降は、植物の様子を見ながら「ちょっと元気が足りないかな?」と感じたときにだけ、少量の肥料を与えるくらいがちょうどよいペースです。

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4-3. 葉が混み合ってきたら風通しを意識

バジルは成長が早く、気がつくと葉がぎゅうぎゅうに茂ってしまうことがあります。
葉が密集すると風通しが悪くなり、湿気がたまりやすくなって病気やカビが発生する原因に。

そうならないように、ときどき内側の葉や、重なっている葉を軽く摘んであげるのがポイントです。
剪定と聞くと難しそうですが、気になる部分を少し間引くだけでOK。風通しがよくなると病気予防になるだけでなく、脇芽の成長も促されて、結果的に収穫量も増えるメリットがあります。

4-4. やりすぎない、気にしすぎない

家庭菜園初心者の方にありがちなのが、「ちゃんと育てなきゃ」「これで合ってるのかな?」とつい気にしすぎてしまうこと。
でもバジルは、多少放っておいても元気に育ってくれる“おおらか”な植物です。
水やりを1日忘れたからといってすぐに枯れることはありませんし、少し葉が傷んでいても、新しい芽がどんどん出てきます。

大事なのは、完璧を求めすぎず、気楽に育てること。
「今日はちょっと元気かな」「少し伸びてきたな」と、日々の変化をのんびり楽しむくらいの距離感が、バジルとの付き合いにはちょうどいいのです。
長く続けるコツは、“がんばらないこと”。
それが、ほったらかし家庭菜園のいちばんの魅力でもあります。

5. 摘みたてバジルのおすすめ活用法

せっかく育てたバジル、どうせならおいしく・無駄なく使いたいですよね。
摘みたてのバジルは香りが格別で、料理の味もグンと引き立ててくれます。ここでは、家庭で簡単に取り入れられる活用法をご紹介します。

①ジェノベーゼソースにして保存&活用

バジル料理といえばやっぱりこれ。オリーブオイル、松の実(またはくるみ)、チーズ、にんにくを合わせて作るジェノベーゼソースは、
・パスタ
・ピザのトッピング
・パンに塗る
・肉や魚のソースに
など、応用の幅がとても広い万能調味料です。

たくさん収穫できたときは多めに作って、冷蔵保存・冷凍保存もOK。小分けにしておけばいつでも使えて便利です。

レシピサイトNadia
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②サラダやスープの香りづけに

摘みたてのバジルを手でちぎってサラダにのせるだけで、一気におしゃれで風味豊かな一皿に。
また、トマト系のスープやコンソメスープなどに仕上げでちょっと浮かべるだけでも香りが引き立ちます

③カプレーゼやサンドイッチに

モッツァレラチーズとトマトのカプレーゼにバジルを添えれば、簡単なのにレストラン気分。
サンドイッチやホットサンドにもよく合い、ひと葉加えるだけで“手作り感と香り”がぐっとアップします。

④バジルバターやオイル漬けで保存アレンジ

柔らかいバターと混ぜればバジルバターに、オリーブオイルに漬け込めば香り豊かなハーブオイルに。
どちらも保存がきき、パンやパスタ、焼き野菜などにちょっと添えるだけで格上げしてくれます。

⑤冷凍保存で“育てすぎ”も安心

育てているうちに「食べきれないほど育ってしまった…」ということも。
そんなときは、軽く洗って水気を拭き取り、冷凍保存しておきましょう。
細かく刻んで冷凍しておけば、ソースやスープにそのまま入れて使えます。


自分で育てたバジルを使うと、「香りも味もこんなに違うんだ!」と驚く人がとても多いです。
買うよりずっと新鮮で、使うたびにちょっとした喜びも感じられる――これが、バジルを育てる楽しさのひとつでもあります。

6. まとめ

バジルは、家庭菜園初心者やズボラさんにこそぴったりな植物。
日当たりと最低限の水やりさえあれば、手間をかけずにどんどん育ってくれる頼れるハーブです。

ベランダやプランターで簡単に始められて、必要なときに摘みたての香りを楽しめるのも魅力のひとつ。
さらに、ちょっとした工夫を取り入れるだけで、ほったらかしに近い形でもしっかり育てることができます。

「家庭菜園はハードルが高そう」と感じていた方でも、まずはバジルひと鉢から始めてみるだけで、暮らしにちょっとした楽しみと彩りが生まれます。

節約にもつながって、料理の幅も広がる――。
がんばらなくても育つ、ゆるくて楽しいバジル栽培、あなたも今日から始めてみませんか?

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