手間いらずで香り豊か!レモンバームの“ほったらかし栽培”入門ガイド

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目次

1. はじめに|レモンバームは“放置”がちょうどいい?

レモンバーム

「家庭菜園に挑戦してみたいけど、手間はかけたくない」「忙しくて頻繁に手入れする時間がない」――そんな方にこそぴったりなのが、レモンバームの“ほったらかし栽培”です。

レモンバームは、シソ科の多年草で、ほんのり甘くて爽やかなレモンの香りを持つハーブ。ハーブティーにしたり、料理やスイーツに添えたり、お風呂に浮かべてリラックスタイムを楽しんだりと、日常のあらゆるシーンで活躍します。それでいて、とても育てやすく、日当たりや水やりに神経質にならなくても、丈夫に育ってくれる頼もしい植物です。

とくに魅力的なのは、放っておいても元気に育つ“ズボラ栽培”が可能なこと。地植えにすれば自然に広がり、プランターでもしっかり育ちます。強い日差しにもある程度耐え、半日陰でもOK。虫もつきにくく、病気の心配も少ないため、初心者でも安心して育てられます。

また、レモンバームは多年草なので、一度植えれば翌年も自然に芽吹いてくれます。毎年苗を買い直す必要もなく、コストも手間もかかりません。「ちょっとだけ育ててみたい」「ベランダや庭の片隅で癒しのグリーンがほしい」という方には、まさに理想的なハーブといえるでしょう。

この記事では、そんなレモンバームの“ほったらかし栽培”のポイントを、初心者向けにステップ形式で丁寧に解説していきます。香りに癒されながら、手間いらずで育てられるレモンバームの魅力を、ぜひあなたの暮らしに取り入れてみてください。

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2. レモンバームが“ほったらかし栽培”に向いている理由

レモンバームが「ほったらかし栽培」に向いている理由は、大きく分けて4つあります。どれも、忙しい方や家庭菜園初心者にとってうれしい特徴ばかり。以下に、その魅力を詳しくご紹介します。

まずひとつめは、とにかく丈夫で育てやすいこと。レモンバームは、日当たりのよい場所はもちろん、半日陰や乾燥気味の環境でもしっかりと育ちます。強すぎる直射日光だけ避ければ、特別な管理をしなくても自然に葉を茂らせてくれます。寒さにもある程度強く、関東以西の地域では屋外での冬越しも可能です。

ふたつめは、害虫や病気に強いこと。家庭菜園でよくあるトラブルのひとつが、虫や病気による被害ですが、レモンバームは比較的これらの被害が少ないハーブです。農薬を使わずに育てられるため、安心してキッチンハーブとして楽しむことができます。

三つめの魅力は、多年草であること。一度植えれば毎年自然に芽吹くので、毎年苗を買い足す必要がありません。春になると新芽が顔を出し、少し剪定するだけで形よく元気に育ちます。手をかけずに、毎年楽しめるというのは、まさに“ほったらかし”向きです。

最後に、自然に広がる繁殖力も見逃せません。レモンバームは地下茎やこぼれ種で増えていく性質があるため、気づいたら周りに株が増えていることもあります。これは裏を返せば「増えすぎに注意」という意味でもありますが、株分けすれば知人におすそ分けすることもできますし、プランター栽培なら広がりすぎを防ぐこともできます。

これらの理由から、レモンバームは“手間いらず”で育てられる理想のハーブ。時間がないけれどちょっと緑を育てたい、そんな方にとって、ぴったりの存在です。

3. レモンバームの育て方【ステップで解説】

レモンバーム栽培

ここからは、レモンバームを“ほったらかし”でもしっかり育てるための基本的なステップを紹介します。初心者でも迷わず実践できるよう、順を追って丁寧に解説していきます。

STEP
植える場所と土を選ぶ

レモンバームは日当たり〜半日陰のどちらでもよく育ちますが、真夏の直射日光が強すぎると葉が傷むこともあるため、やわらかい日差しが差し込む場所が理想です。

また、土は水はけの良いふかふかの土が適しています。市販のハーブ用培養土や野菜用培養土でも問題ありません。地植えでもプランターでも育ちますが、スペースが限られる場合はプランター栽培がおすすめです。プランターは深さ20cm以上・幅広タイプがあると、根の張りがよくなります。

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STEP
苗の植え付け(または種まき)

初心者の方には、苗からのスタートが断然おすすめです。ホームセンターや園芸店で春〜初夏にかけて入手できます。植え付けの時期は春(3〜5月)または秋(9〜10月)が適期です。

苗を植えるときは、根鉢を軽くほぐしてから植えると、根がスムーズに広がりやすくなります。複数株を植える場合は、株間を30cm程度空けるようにしましょう。地植えなら増えることも考慮して、やや余裕を持たせておくと後々楽です。

種から育てる場合は、発芽までやや時間がかかるため、やや上級者向けです。

STEP
水やりと管理は“最小限”でOK

レモンバームの水やりは基本的に土が乾いたらたっぷりと与えるスタイルで大丈夫です。過湿にはやや弱いため、常に湿った状態を保つ必要はありません。乾燥気味でも耐える力があるので、忙しくてつい水やりを忘れてしまう人でも安心です。

肥料も、そこまで頻繁に与える必要はありません。春先に緩効性の肥料を少量施す程度でOK。肥料が多すぎると香りが弱くなる場合もあるため、むしろ控えめの方が香りが良くなるというメリットもあります。

また、天然植物活力液「HB-101」を使用すると、育たなかった果実、枯れてしまった花の数が減り、収穫率がアップ。
栽培のコストパフォーマンスが上がり、生産者としての喜びもアップします。

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「野菜や果物を育ててみたいけど、庭や畑がない…」
そんな方には、区画を借りて野菜を育てられる“シェア農園“がおすすめです。
必要な道具も揃っていて、栽培のアドバイスを受けられる農園もあるので、初心者でも安心して始められますよ。

4. 手間をかけないためのちょっとしたコツ

レモンバームのコツ

レモンバームは基本的に放っておいても育つほど丈夫ですが、少しだけ意識するだけで、より手間なく、快適に育てることができます。ここでは、そんな“ズボラでも育つ”をさらに極めるためのちょっとした工夫を紹介します。

4-1. 植える場所は「広がる前提」で選ぶ

レモンバームは地下茎やこぼれ種で自然に広がるため、植えた場所から周囲にどんどん増えていく傾向があります。庭に直接植える場合は、周囲にスペースの余裕がある場所を選ぶのが◎。
プランターで育てる場合は、深さと横幅に余裕のある大型タイプを選ぶと安心です。広がりすぎを抑えることもできるので、管理が楽になります。

4-2. 蒸れ対策に「軽い剪定」を取り入れる

放っておいてもよく育つ反面、葉が密集しすぎて風通しが悪くなると、蒸れて元気がなくなることがあります。特に梅雨時などは注意が必要です。

そんなときは、気になるところをざっくりとカットするだけでOK。剪定した葉はハーブティーやお風呂に入れて活用できますし、植物の株自体も風通しがよくなり健康に育ちます。

4-3. 増やしたいときは「株分け」でラクラク

もっと株を増やしたいときには、株分けがとても簡単です。春や秋に根元から株をスコップでざっくりと2~3つに分けて、それぞれを別の場所や鉢に植えれば、すぐに新しいレモンバームが育ち始めます。

この方法なら、特別な道具も手間もいりませんし、1つの株を何年にもわたって増やし続けることも可能です。

これらのコツを取り入れるだけで、手間をほとんどかけずに、レモンバームを健康に育てることができます。まさに“ほったらかしでOK”を叶える知恵。忙しい日々でも、自然の香りと癒しをしっかり楽しめますよ。

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5. 収穫と楽しみ方|日常でレモンバームを使おう

ハーブティー

せっかく育てたレモンバーム、その香りと魅力を暮らしの中でたっぷり楽しみましょう。レモンのような爽やかな香りは、気分をリラックスさせてくれるだけでなく、ちょっとした生活のアクセントにもなります。

5-1. 収穫はいつでもOK。朝の摘みたてがベスト

レモンバームは成長期であればいつでも収穫できます。葉のサイズが十分に育ち、茎の長さも10〜15cmほどになったら収穫のタイミング。葉が若くてやわらかい時期の方が香りも良く、使い勝手も抜群です。

おすすめは、香りが最も強くなる朝の時間帯に収穫すること。軽くハサミでカットするだけで、次々に新芽が出てくるため、定期的に収穫してあげると株も元気に育ちます。

5-2. ハーブティーで香りを楽しむ

レモンバームの代表的な使い方といえば、ハーブティーです。フレッシュな葉を数枚カップに入れてお湯を注ぐだけで、レモンのようなほのかな香りが広がります。リラックス効果が高く、就寝前や気分を落ち着けたいときにぴったりです。

乾燥させた葉でも楽しめますが、フレッシュな方がより香りが豊かなので、摘みたての葉を使うのがおすすめです。

5-3. 料理やスイーツのアクセントに

爽やかな香りを活かして、お菓子や料理のちょっとしたアクセントにも。サラダに散らしたり、ヨーグルトに添えたりするだけで、見た目も香りもぐっと華やかになります。ハチミツやレモンと相性がよく、手作りドリンクの香りづけにもぴったりです。

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5-4. お風呂に浮かべてリラックスタイムを

一日の疲れを癒したいときは、摘んだレモンバームをお風呂に浮かべて、ハーブバスとして活用するのもおすすめ。さっと水洗いして、布袋やお茶パックに入れて湯船に入れるだけで、ほんのり香る癒しのバスタイムに早変わりします。

5-5. 保存するなら“乾燥”が便利

大量に収穫できたときは、風通しの良い場所で陰干しして乾燥させると長期保存が可能になります。乾燥葉は密閉容器に入れておけば、いつでも気軽にハーブティーとして楽しめますし、ちょっとしたギフトにも使えます。

育てるだけでなく、香りも、味も、暮らしの中で楽しめるのがレモンバームの魅力。手間をかけずに育てて、毎日の生活をほんの少し豊かにしてくれる存在です。

6. まとめ|レモンバームは“ほったらかし”でも立派に育つ

レモンバームは、丈夫で手間がかからず、香りも楽しめるハーブとして、家庭菜園にぴったりの存在です。日当たりや水やりに神経質になる必要もなく、ちょっとしたスペースさえあれば育てることができるので、初心者でも安心してチャレンジできます。

特に“ほったらかし栽培”に向いている点は、忙しい日々を過ごす人や、家庭菜園はやってみたいけれどハードルが高いと感じている人にとって、大きな魅力です。一度植えれば毎年育ち、必要なときに必要な分だけ収穫して楽しめる。そんな「無理なく、気軽に育てる楽しさ」が、レモンバームには詰まっています。

香りのある植物が一鉢あるだけで、生活にちょっとした癒しと彩りが加わります。
ぜひこの機会に、手間いらずで暮らしを豊かにする“ほったらかしハーブ”、レモンバームの栽培を始めてみてはいかがでしょうか?

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