初心者でも簡単!プランターでじゃがいもを育てる方法|種イモ選びから収穫まで解説

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目次

1. はじめに|じゃがいもはプランターでも育てられる!

じゃがいも

じゃがいもといえば、広い畑で栽培するイメージが強い野菜ですが、実はプランターでも手軽に育てることができるのをご存知でしょうか?ベランダや小さな庭先でも、コツさえ押さえればしっかりと収穫ができるため、家庭菜園初心者にも非常に人気の高い野菜です。

じゃがいものプランター栽培は、比較的少ない手間で育てることができるのが魅力です。土づくりや水やり、芽かき、土寄せといった作業はありますが、一つひとつの作業は難しくなく、栽培の流れもシンプルです。
また、収穫の時期には、土の中からじゃがいもを掘り出す楽しみがあり、子どもと一緒に家庭菜園を楽しみたい方にもぴったりです。

さらに、プランター栽培ならではのメリットとして、病害虫対策がしやすいことが挙げられます。地植えに比べて、土の管理や環境調整が簡単なため、初めての家庭菜園でも失敗しにくいのが嬉しいポイントです。

この記事では、プランターでじゃがいもを上手に育てるためのコツや、失敗しない管理方法を、初心者向けにわかりやすく解説していきます。
「家庭菜園に興味はあるけれど難しそう」と感じている方も、ぜひこの機会に、プランターじゃがいも栽培に挑戦してみましょう!

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2. プランターでじゃがいもを育てるメリット

プランターでじゃがいもを育てるメリット

じゃがいもをプランターで育てることには、家庭菜園初心者にとっても多くのメリットがあります。ここでは、特に押さえておきたいポイントを紹介します。

まずひとつ目は、限られたスペースでも栽培できる手軽さです。じゃがいもは本来、広い畑で育てられるイメージがありますが、深さと広さのあるプランターを使えば、ベランダや庭先など小さなスペースでも十分に育てることが可能です。マンション住まいの方でも、気軽に栽培をスタートできるのが大きな魅力です。

次に挙げられるのが、病害虫対策がしやすいことです。地植えと違い、プランターなら土壌環境をコントロールしやすく、病気の発生リスクを低減することができます。また、万が一病気が発生しても、プランターごと隔離したり、土を入れ替えたりすることで被害を最小限に抑えられるのも安心材料です。

さらに、収穫までの流れが比較的シンプルでわかりやすいのもプランター栽培の魅力です。種イモを植えたら、適切なタイミングで芽かきと土寄せを行い、葉が枯れるのを目安に収穫するという、初心者にも覚えやすいプロセスで育てられます。家庭菜園が初めての方でも、流れを理解しやすく、取り組みやすい野菜です。

また、収穫の瞬間には、「宝探し」のようにじゃがいもを掘り出すワクワク感も楽しめます。
プランターをひっくり返して出てくるじゃがいもたちは、家庭菜園ならではの喜びを実感させてくれるはずです。家族や子どもと一緒に育てる野菜としても人気なのは、こうした楽しみがあるからこそです。

このように、じゃがいものプランター栽培は、「始めやすい」「管理しやすい」「収穫が楽しい」という三拍子が揃った、非常に魅力的な家庭菜園の選択肢といえるでしょう。

3. プランター栽培に必要なもの

じゃがいもをプランターで育てるためには、事前に基本の道具をきちんと揃えておくことが大切です。ここでは、初心者でも迷わず準備できるアイテムとその選び方のポイントを紹介します。

① プランター

じゃがいも栽培に使うプランターは、深さ30cm以上、容量20L以上の大型タイプがおすすめです。じゃがいもは地中に塊茎(いわゆるイモ)を作るため、深さが足りないと十分に成長できません。
また、底にしっかりと水抜き穴があるものを選ぶことが重要です。排水性が悪いと根腐れや病気のリスクが高まるため、必ず鉢底石を敷いて排水性を確保しましょう。

家庭菜園に挑戦してみたい方へ|シェア農園という選択肢

「野菜や果物を育ててみたいけど、庭や畑がない…」
そんな方には、区画を借りて野菜を育てられる“シェア農園“がおすすめです。
必要な道具も揃っていて、栽培のアドバイスを受けられる農園もあるので、初心者でも安心して始められますよ。

② 土(培養土)

土は、通気性・排水性が良く、栄養バランスの取れたものが理想です。市販の野菜用培養土を使用すれば、初心者でも安心して栽培をスタートできます。
自作する場合は、
・赤玉土5
・腐葉土3
・バーミキュライト2
の割合で混ぜると、じゃがいもに適したふかふかの土になります。堆肥や元肥も適量加えて、初期生育をサポートしましょう。

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③ 種イモ

じゃがいも栽培には、必ず「種イモ」と呼ばれる専用のじゃがいもを使います。スーパーで売られている食用じゃがいもは、病気に感染している可能性があるため、種イモを使用しましょう。

種イモ選びのポイントは、

  • ウイルスフリーの種イモを選ぶ
  • なるべく小さめ(直径4〜5cm程度)の種イモを選ぶと植え付けやすい
  • 大きい種イモはカットして使うが、その場合は切り口をしっかり乾燥させる

春植え用(2〜3月植え)、秋植え用(9〜10月植え)の品種があるので、季節に合った種イモを選ぶことも大切です。

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④ あると便利な道具

  • ジョウロ(細口タイプ):やさしく水を与えるため
  • 手袋・スコップ:植え付けや収穫作業をスムーズに行うため
  • 追肥用肥料(化成肥料・液体肥料):生育ステージに合わせた栄養補給に
  • マルチシート(必要に応じて):土の乾燥・雑草対策、地温上昇に役立つ

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これらを事前に用意しておけば、植え付けから収穫までスムーズに管理ができるので安心です。
準備が整ったら、いよいよじゃがいも栽培をスタートさせましょう!

4. じゃがいもの育て方【ステップで解説】

じゃがいもの育て方【ステップで解説】

じゃがいもをプランターで育てるには、基本の流れをきちんと押さえることが大切です。ここでは、初心者の方でもわかりやすいよう、ステップごとに詳しく解説していきます。

STEP
プランターと土の準備

まず、プランターの底に鉢底石を2〜3cmほど敷き、通気性と排水性を確保します。
その上に、ふかふかの培養土をプランターの半分程度まで入れ、表面を軽くならして準備完了です。

※じゃがいもは成長とともに土を追加していくので、最初から満杯に土を入れないのがポイントです。

STEP
種イモの準備と植え付け

小ぶりな種イモはそのまま、大きな種イモはカットして使用します。カットした場合は、切り口を2〜3日乾かしてから植え付けることで、腐敗を防ぎます。

植え付けは、

  • 種イモの芽が上向きになるように置く
  • 種イモ同士の間隔は20〜30cm空ける
  • 種イモの上に3〜5cmほど土をかぶせる

これを守れば、しっかりとした発芽を促すことができます。

STEP
芽かきと土寄せ作業

種イモを植えてから2〜3週間後、複数の芽が出揃ったタイミングで芽かきを行います。
元気な芽を1〜2本だけ残し、他の芽は根元から摘み取ることで、栄養が集中して大きなじゃがいもに育ちます。

その後、茎が20cmくらいに伸びたら1回目の土寄せを行いましょう。

  • 茎の半分くらいが隠れるように土を寄せる
  • 土寄せは2回程度行うと良い

土寄せによって、じゃがいもが地表に露出して緑化(ソラニン発生)するのを防ぐことができます。

STEP
水やり・追肥管理

じゃがいもは過湿に弱い反面、極端な乾燥も生育を妨げます。

  • 土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与える
  • 乾燥しすぎに注意しつつ、過湿にならないよう調整する

追肥は、

  • 最初の土寄せ時に一度化成肥料を施す
  • 生育状況を見ながら、2回目の土寄せ時にも追肥を追加する

これにより、しっかりとしたイモが育ちやすくなります。

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STEP
収穫のタイミングと方法

植え付けからおよそ90〜120日後地上部の葉や茎が黄色くなり、枯れ始めたら収穫のサインです。

  • 晴れた日を選び、土が乾いた状態で収穫する
  • プランターを傾けたり、手で丁寧に土を掘り返しながらイモを取り出す

収穫後は、じゃがいもを1〜2日陰干しして、表面をしっかり乾燥させてから保存します。これによって、長持ちしやすくなります。

5. プランター栽培で起こりやすいトラブルと対策

プランター栽培で起こりやすいトラブルと対策

じゃがいもは比較的育てやすい野菜ですが、プランター栽培では環境が限られるため、特有のトラブルが発生することもあります。ここでは、よくある失敗例とその対策を紹介します。

5-1. 芽が出ない・発育不良

植えた種イモから芽が出なかったり、発芽しても生育が悪い場合、種イモの品質不良や、植え付け時の環境不備が原因であることが多いです。種イモが古くなっていたり、カット後に十分乾燥させなかった場合、または土壌温度が低すぎた場合にも発芽不良が起こります。

【対策】
新鮮なウイルスフリーの種イモを使用する
カットした種イモはしっかり乾燥させてから植える
土壌温度が10℃以上になってから植え付ける

5-2. 病気(疫病・軟腐病など)の発生

じゃがいも栽培で注意したい病気には、疫病(葉が黒く枯れる病気)や軟腐病(イモが腐る病気)があります。
原因は、過湿な環境や通気性の悪さ、病原菌の繁殖によるものが多く、特に梅雨時期など湿度が高い時期は要注意です。

【対策】
プランターの排水性を高め、水はけを良くする
過湿を防ぐため、水やりは土の乾き具合を見ながら行う
病気の兆候が見られた葉や茎はすぐに除去する

5-3. 害虫(アブラムシ・ヨトウムシなど)の被害

プランター栽培でも、アブラムシやヨトウムシといった害虫は発生します。アブラムシは若芽や葉に群がり、栄養を吸い取って植物を弱らせ、ヨトウムシは夜間に葉や茎を食い荒らしてしまいます。

【対策】
毎日こまめに葉の裏側までチェックし、害虫の早期発見を心がける
少数の害虫なら手や水で除去する
発生が多い場合は無農薬対応のスプレーを活用する
防虫ネットを使って物理的に害虫の侵入を防ぐ

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6. まとめ|プランター栽培でも本格じゃがいも収穫を楽しもう

じゃがいもは、プランターでもしっかりと本格的に育てられる野菜です。
種イモ選びから植え付け、土寄せや水やりといった基本の手順を丁寧に守れば、限られたスペースでもたっぷりと収穫を楽しむことができます。

特にプランター栽培なら、土や水の管理がしやすく、病害虫リスクも軽減できるため、家庭菜園初心者にも非常におすすめです。
芽が出て、ぐんぐん成長し、土の中でじゃがいもが育っていく様子を見守る時間は、植物を育てる楽しみを実感できる貴重な体験になるでしょう。

収穫の瞬間には、まるで宝探しのようなワクワク感が待っています。
自分で育てたじゃがいもは、スーパーで買うものとは比べものにならないほど格別な味わいを感じられるはずです。

まずは、プランターひとつからでもOK。
小さな一歩から、じゃがいも栽培の楽しさと達成感を味わってみましょう!
家庭菜園があなたの暮らしに、ちょっとした喜びと豊かさをプラスしてくれるはずです。

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